とある魔術の禁書目録 2巻 (鎌池和馬 電撃文庫)

基本的な部分では好きなんですが。
さすがに今巻はちょっと空すぎるような気が。
1巻の頃からなすきーやおいしーとの類似性が指摘されている作家さんであり、私としても1巻読んだときは影響受けてるのはまあ確かだろーなー程度には思っていたんですが。
それにしたって2巻はちょっとやりすぎな気がひしひしと。


それはそれとしておいても、やっぱり能力の範囲が曖昧というか、場面場面でブレているような印象があってその辺は微妙。
異能力バトルになったときに出来ることと出来ないことが曖昧だとなんとも微妙な気分に。
お互いに俺様ルール主張して戦っている感じがするというか。
遊戯王ファフナーから受ける印象と近いかなー。
ていうかビリビリ娘のレールガン攻撃無傷で受け止めておいて、リメン=マグナ如きで傷付くな、みたいな?
ラスボスもなんでいちいち右手で受け止められる、発動後効果発生までに1テンポある攻撃しかしないのかとか。
「動くな」の一言でいいじゃんよーとか思っちゃうといまいちノリきれないんですよ。
能力だけ出なくてキャラもいまいち掴みにくいというか、ステイルってあんなあっさりアッパー食らうキャラだったっけーとか。
口ではなんのかんの言いながら結局は日和ってるのかな。
ていうかビリビリ娘といい巫女さんといい、キャラの使い方が贅沢というか、なんかもったいない気がしなくもなかったり。


そういえばシュレ猫及びその前後のくだりがちょっと引っかかったけどまあいいや。


そういった細かい部分を気にしないで、基本的な部分の熱い流れに身を任せれば結構いい感じだと。
『ストーリー及びキャラの基本的な部分での熱さ』と『ツッコミどこ満載のバトル』という2要素をもって、この作品は真に遊戯ボーイ系だと言えなくもなし。