CROSS†CHANNEL

おーわりー。
ばっちり楽しめましたですよ。
ちょい不満だったのは、後半ちょいダレとか、笑いの趣味がちょいズレとか、エピローグがちょいどころじゃなくいらないと思うとか。
まあ些細なことです。
ダレるのはなんですけど、構造上仕方ない部分だと思いますし
笑いに関して繰り返しがギャグの基本であることには全く異論は無く。
ただ、私にはちょっとくどすぎたかなと。
エピローグはぶっちゃけ失望しましたが、まあその分マイナスしても十分本編で楽しませていただきました。
ごちそーさまなのです。



以下もーそー。
まあネタバレっちゃネタバレなので反転してみたり。

水色を基調にしたパッケージ、学園青春ADVなるけったいなジャンル表記。
オフィシャルサイト見ても、一見したところ“普通”の学園ものっぽい雰囲気。
それでいざ蓋を開けてみれば狂気に彩られたループものがコニチハー。
こういう売り方は実際プレイした際のインパクトはあるものの
学園ものが好きな人はプレイしてみて期待してたのと違う内容にがっかり。
狂気ちっくが好きな人はそもそもアンテナに引っかからず、結局プレイしない。
そんな悲惨な状況になりかねない。
だからこういうやり方は基本的には嫌いなのだけれど。


ただ、世界に人が1人しかいないのであれば、事前に興味を引くことが出来なければプレイしてはもらえないだろうけど
幸か不幸か世界にはたくさんの人がいるわけで。
他の人にも楽しんで欲しい
自分が好きなものを他人にも好きと言ってもらうことで、間接的にでも自分を肯定して欲しい
自分はこんなに良いものを知っているんだという認識に基づく優越感のため
理由なんてどうでも良いのだけれど、人は自分が良いと思ったものを他人に勧めてみたりする。
お喋り、電話、メール、BBS、自分のサイト。
口コミなどと呼ばれる効果。
ゲーマー同士の繋がりを信頼し期待した上でのこういう売り方。
C†Cに相応しいやり方だなぁと。
とはいえ、口コミで広がるためにはある程度以上の作品でないといけないわけで。
しかもこのやり方の場合、まず最初に相手にするのは普通の学園ものを期待してきた人達。
相手の趣味に合わない可能性が決して低くはないものを押し付け、力ずくでねじ伏せようとするその姿勢は呆れるほどに自信に満ち溢れていてなんともはや。


一方で。
狂気ちっくな話でありながら、外面だけは“普通”の学園ものっぽく見せているその姿勢
それは誰よりも深い狂気を抱えながら、誰よりも強く“普通”に憧れ必死に擬態する主人公と重なるわけで。
その結果、学園ものっぽい外面に騙されて近づき、その内面に触れて拒絶する人は当然出てくる。
あたかも作中の堂島遊紗のように。
それを承知の上で、被害者が生まれることを承知の上で、それでもやってのける。
傲慢、だよなぁ。


人同士の繋がり、そして普通への擬態。
その2つの意味でこのやり方はC†Cにこの上なく相応しいやり方だなぁと感じたのでありました。