木谷高明講演会 in BCC in コミックキャッスル

株式会社ブロッコリー代表取締役会長木谷高明氏の講演会に行ってきましたよっと。
ちなみに当然のことながらこのトピックは完全記憶頼りなので間違ってたり曲解してる部分もあるという前提でどぞどぞどぞ。
ちなみに整理券取ったものの来ない人が多く、集合時間になってもガラガラリ。
まあBCCの大会に出るけど、1回戦負けした時の保険で講演会の整理券貰っていった人も多いのでしょうなとか。
おかげで最前列という謎位置に座る羽目に。
最終的に席が全然埋まらず、整理券なしで立ち見予定だった人を席に入れて開始。


まずはブロッコリーを作ったころの話とか、かつてのコミックキャッスル主催していたころの話とか。
どうしてこういう会社作ったかとか、どうして同人誌即売会を主催したりしたかとかとかとか。
最初は同人がエロとかパロメインだと知らなくて、当日実物見て「おいおい、いいのかこれ!?」とか思ったというのはある意味凄いかも。
この話の中で「今日のコミックキャッスル行かれた方?」とか聞かれて、ほとんどの人が手を挙げてみたり。
僕は直接BCC行ったので、とりあえず周囲に乗っとくべきか正直に答えるか迷ったものの、ここはやっぱり真摯が1番とおとなしくしていたり。
そしたら最前列で行ってないの2人しかいなかったらしく「行ってらっしゃらない?」とか言われてしまったり。
ごめんなさい会長とか思いつつ、とはいえ現状同人誌に回す予算がー。
ほら、魔術師とかあるしー、一応。


次のテーマはなぜカードゲーム事業に手を出したのか。
他社さんから「美少女系のカードゲームって云々」という話を聞いて、「需要はあるのにまだ存在してないなぁ」ということでアクエリができたそうで。
この際、コミックキャッスルのおかげで絵師さんへの繋がりがあって、それがかなり活かされたとか。
と、ここでいきなりアクエリプレイヤーに対して謝罪コメントが付いてみたり。
D0を実際にプレイしてみて、やっぱり自分でプレイしてみないといかんということを実感されたとかなんとか。
でまあ現在メインのD0のお話。
かつてのアクエリ、そして他社の国産TCGはぶっちゃけマジックにおんぶでだっこ状態だったと。
マジックプレイヤーが萌えイラスト好きだからとかガンダム好きだからとか、それぞれの理由で手を出してくる新規プレイヤーが結構いたのだけど
その皆でおこぼれに預かっていたマジック自体が規模を縮小しつつあるのが現状。
そして国産には中核となる存在がいないのが問題だというのが会長の認識らしく。
ここで「語弊があるけれど」という前置き付きで各カードゲームを学校に例えてみる会長。


ムシキング:幼稚園
遊戯王、DM、ポケモン:小学校


マジック:一貫性のミッション系スクール
アクエリ:美大
リセ:専門学校
ガンウォー:工業系


という感じで、大半の子が小学校を出た後行き場を失い、そのままカードゲームから離れてしまう。
だからこそ中学や普通科の高校としての存在としてD0はやっていきたいんだと。
そこから各人の好みによってアクエリとかガンウォーとかその他もろもろのTCGに移って行くというのが理想的な環境だそうですよ。
確かにまあ現状は二極分化というか、子供向けとオタク向けに分かれてしまっている印象はあるなぁとか思うわけですが。
僕個人はポケモン→マジック→アクエリその他諸々→マジック型なので実体験としてわかるようなわからないような。
ただポケモン→マジック間の壁は確かにあったような気はしてみたり。
それを乗り越えさせてくれたのはデュエルファイター刃だったのだけど。


話を戻して、でまあカードゲーム業界はまだ成熟しきっていないから狙い目だとかそんな話もあって
カードゲームはインフラだ! な話に。
多くの国産TCGがこけたのは、とりあえず製品だけ作って売ってはい終わりにしたからだと。
TCG、そしてオンラインゲームに関しては、製品作るだけじゃなくて運営と運用が大事なんだよな話。
この辺、発売からこれだけ経っても定期的イベントやってくれるアクエリはありがたいと思うわけで。
アクエリ自体は手放しでほめられるものではないと思うのだけど、この点に関しては個人的にものすごく評価していたり。
身内がすでに皆止めている現状、オフィシャルに黙られたら止めざるをえないしなぁとか。
あとカードゲーム事業的には中国やインドが注目らしいですよ。
実際のカードを持ってないと大会に出られないカードゲームや、オンライン上で課金するオンラインゲームは、せっかくゲーム作っても即座にコピーが出回る中国で有効とか、数学の国インドではすごいゲームが作られうるとか。


そしてブロッコリーの各カードゲームの今後の展開について。
ラグナロクオンラインはファンブックが出そうな気配とか。
新エキスパンションは出るか微妙だけどイベントはやっていきたいとのこと。


リセはエラッタでご迷惑をおかけしました的な発言があって、あとはまあ社長も実際プレイするつもりだけどリセは難しいって聞いて困っているとか。
商品展開的にはリーフ、アリスソフトビジュアルアーツの現状に TYPE-MOON を迎えてさらにやっていくぞと。


D0は先行構築の売上げが良さげとか、各地のカンファレンスで地域色が出ているとか。
東京ではゲーム性、名古屋ではイラスト、大阪では賞金制度のことが比較的質問で多めにくるとか。
4月の大会は、決勝大会開催時点で中学生なら予選時に小学生でも可らしいですよ。
これに決まった経緯が店頭でご婦人が子どもに「あんた4月なら中学生になってるんだからこれやり!」と言っていて、勝手にルール決めないでほしいなぁと思いつつまあそれでということで。
こういうお母様も、別に本当に賞金狙いと言うわけではなくて、ただ楽しいからという理由だけでやっているより、何かしら明確な目標があった方が子どもがやっている上で親心的に安心なのではないかと行為的に解釈しているとのこと。
大会に関しては優勝者が東スポ特派員として格闘家さんにインタビューできる東スポグランプリとか、将来的には都道府県別選手権もやりたいとのこと。
そういえばBCCの会場にはいけっち店長さんもいらっしゃっていたらしいのだけど、池田氏に関してはネットで色々叩かれたり、お店からもどうしてあそこばかり肩入れするのか的なことも聞かれたりするとか。
それに関してはこんな事業は馬鹿じゃないとやっていけないと。
だからこそ中村さんにも池田さんにも、あえて馬鹿になってもらっているとのことで、わかるようなわからんようなコメントがあったり。



そしてアクエリアンエイジに関しては、次のエキスパンションは少し間をおいて4月を予定。
40種類程度の小規模のものと、ちょっとダークなものの2種類を予定しているそうで。
1回目のエキスパンションコンバートはそのエキスパンションの発売に合わせて行うので2月から4月に延期というのがプレイヤー的には結構重要かも。
その間にルールサマリーやQ&Aの整理、そしてエラッタカードの交換などをやっていく。
来年の大会は7大の方は色々マニアックな形式もやってしまったので1度3大まで減らして、その間をコロシアムで埋めていく方針に。
あとオフィシャルサイトが項目増えすぎているので少し整理したいという話も。
ライセンス制度は来年のどこかで試験的に導入してみたいとか。
初心者が上級者にボコボコにされるのを何とかしたいというのがライセンス制の目的。
と、ここでゲストの榎本温子さんが登場して、アクエリ合宿をやりたい会長に直訴。
会長側もそれを受けて、春休み頃にアクエリ温泉合宿(集合地は秩父?)をやりたいとのこと。


最後にさらなるゲストとして各カードゲームのデザイナーが登場。
個人的には生中村聡氏に感激してみたり。
個人的に1番好きなマジックプレイヤーである氏を生で見れるだけでも心ウキウキなのですよ。
リセの開発元であるシルバーブリッツの方からは、ランブリングエンジェルとリセの今後の話。
リセの方はまあ TYPE-MOON 以外にも将来的には参加メーカー増やすかもくらい。


D0は青緑の新規構築済みはカードばんばん使えるデッキになっているとかなんとか。
プランを積極的に使っていくデッキは青や緑が加わることでさらにすごいことにとか。
それと今までのカードでだいたいカードデザインの方向性を見えているだろうけど、製品版には「このマナ域でこんなカードが!?」というのもあるのでお楽しみにとのこと。
あとは、会長に促されて中村さんが先日まで行っていたドイツのお話を少し。
ドイツみたいに子どもからお年寄りまでゲームを楽しめる国に日本もしていきたいと語る氏に改めて惚れ直すのでした。


アクエリは中井まれかつさんを迎えて。
温泉合宿はまれかつさんも前からやってみたかったとか、チーム戦もまたやってみたいとか。
色々カードも出てきたので1年を通して色々なスタイルをやっていきたいとのこと。
新構築済みは青がストレートな魔術師、黄がちょっと小粋な魔法戦士をイメージしてみたとのこと。


そして最後に会長から、各カードゲームは我が子のようなものとのコメントで締め。
長男アクエリは無類の女好き、次男リセはそこら中に女作ってる子、そして三男D0は文武両道と、なんか絶妙に格差があるようなないようなだけど、まあ馬鹿な子ほど可愛いともいいますからね。
いない子扱い気味のラグナとかに比べたらね。


その後は撮影会があったのだけど、個人的な考え方として携帯のカメラで面と向かって写真とるのは失礼な気がするのでおとなしく待機。
にしても自由に持っていってくださいと名刺をどさっと置いて会長はご退場されたのだけど、ここでこそてずから配るべきなのではないかと思わないでもないかも。
コミックキャッスルやBCCの入場待機列には直接渡して、講演会の参加者には勝手に持っていってくださいなのは、何かが違うのではないかと。
ちなみに大量にあった名刺はハイエナのごとき参加者の群れによって一瞬でなくなりましたよ。
なんとなくそういうのに参加したくなかったので僕は静観していたけれど。
お祭りでも宝投げとか参加できないクチなので。


そんなこんなで講演会は終了。
話自体はあまり目新しいものはなかったのだけど、やはり会長の口から直接出た言葉だと
又聞きやネットだの印刷物での会長からのコメントを読むよりもわかったつもりになれるような気がしてみたり。
そしてその後再びアクエリパーティーに行ったら榎本温子さんが普通に参加していて、しかも何故かちょうど空いた隣の席に誘導されてみたり。
おかげでラスト1時間くらい隣で榎本さんの声を聞きながらアクエリプレイという、貴重と言えばとても貴重な経験をさせてもらいましたですよ。